2022
03.05

「カギは?」 台湾のホテルでコロナ隔離

台湾

ホテルでチェックインしたのに、フロントで部屋のカギを手渡されなかったのは初めての体験だ。

防護服姿の係員が

 「あなたの部屋は516号室です」

と言い、エレベーターのドアを開けてくれたのに、私の手には部屋のカギがないのである。

 「カギは?」

と尋ねる私に、係員は

 「必要ありません」

というような答えを返して寄こした。

 そう言われて私はようやく思い出した。ホテルで過ごすには過ごすのだが、自由気ままにのんびりと、というわけではなく、あくまで検疫のために隔離されるのである。この記事はチェックインしたその日から5日目の朝に書いているが、私は確かに一歩も部屋から出ていない。

雨の台湾に到着

部屋には、キングサイズのベッド1台(シングルベッドを2台並べたやつ)、テーブル1台(事務机ぐらいの広さがある)、テレビ1台、その他もろもろの調度がしつらえていて、不満はない。バスルームには、バスタブがあるので、温かいお湯のなかで足を伸ばすことができる。

窓もある。

すぐ目の前に隣のビルの壁が迫っているが、天気は確かめられる。2022年2月20日(日)、夜になりかけた桃園空港に成田からの長栄航空便が到着すると、外は雨。4日目には、曇り空ながら、雨は上がり、窓を大きく開けると、部屋に風が入ってきた。この窓から、青空はどんなふうに見えるのかな。北向きではあるけれども、楽しみにしているところだ。

検疫を受けて隔離へ

隔離ホテルは桃園市内にある。鉄道の桃園駅から歩いてすぐという立地である。このホテルの部屋に入るまで、空港到着から1時間ほどかかった。入国のための準備は、飛行機に乗る2日前のPCR検査から始まっていて、搭乗までに台湾政府の検疫システムに登録を済ませておく必要がある。

空港に到着すると、いくつかの関門を通過していくことになるのだが、最初に、防護服を来た係員が待っているブースで、検疫システムの登録情報をスマホに表示させる。これが第一関門だ。日本から持ってきたスマホを桃園空港の無料Wi-Fiに接続し、検疫システムに入り、登録情報を画面に呼び出す。ここで重要なのは、画面をスクショしておくこと。

必須アイテムは台湾のスマホ

登録情報の画面に表示されるバーコードは、関所ごとにスキャンしてもらうことになる。スクショしておけば、スマホがオフラインになってしまっても手続きを前に進めることができるである。

隔離生活が始まると、台湾のスマホが必須アイテムだ。台湾の衛生当局は毎日、スマホに宛てて英語でショートメッセージを送り、「体調に異変がなければ『1』を入力して返信してください」などと要求してくる。こうした手続きをひとつひとつこなしていくことで、検疫終了というゴールに近付けるのである。

 では、台湾のスマホはどのように入手できるのか。

 桃園到着後、検疫システムの登録画面を確認した後、SIMカード+プリペイドスマホのコーナーが用意され、台湾のスマホを持っていない人はここで使用の申し込みをすることができる。

成田から同じ便で到着した日本人とおぼしき男性は、なかなかうまいことをやっていた。台湾からもってきたスマホで日本語のできる人に電話をかけ(空港のWi-FiでLINEの通話機能を使っていたのかもしれない)、目の前にあるSIMや台湾用スマホの様子を説明しながら、助言を求めてプリペイドスマホの手続きを進めているのである。このやり方は、あらかじめ想定しておいてもいいかもしれない。

コーヒーとビールと運動

ホテルの部屋は快適だ。快適に過ごせるように、いろいろと日本から用意してきた。

 まずは、大量のお菓子。我慢しないということを心掛けているのである。ビールは、台湾在住の知人にお願いして、ホテルに宅配していただいた。ありがたや!

 さらに、私の場合はコーヒーである。

電動のコーヒーミルと、ステンレス製のペーパーレス・ドリッパーを出国前に実家近くのヨドバシカメラで購入し、石垣島にあるコーヒー専門店「三昧」からいつものように取り寄せたコーヒー豆をスーツケースに入れてもってきた。これで一日の始まりはいつものようにスタートさせることができている。

 事務机ぐらいの広さがテーブルは位置を変え、パソコンや外付けのハードディスクを配置して、できるだけいつも通りに仕事ができるようにセットした。USB対応の電源タップも、隔離生活に備えてヨドバシで購入しておいた。HDMIケーブルも持参し、テレビを拡張画面として使えるように接続した。仕事が何もなかったとしても、使い慣れた道具で新聞の電信版を読んだりできるので、ストレスを感じずに過ごせるのである。

 そう。2週間の缶詰め生活をいったい乗り切れるのかということなのだ。

ほかのみなさんがどんなふうに過ごしているのかをネットでチェックしていて、最も参考になったのが運動用のマットを用意するということ。跳んだり跳ねたりはできなくても、体を伸ばしてじっくりストレッチすることはできる。私は、人並みに運動しているほうだと思うが、最近の2、3年は足先が冷たくなる症状に悩まされてきた。昨年後半から180度開脚を目指すストレッチの動画を参考にして、寝る前に脚と股関節に意識を向けるようになった結果、足先が温まり、よく眠れるようになったのである。隔離生活でもこの習慣は続けたいな。で、マットも買ってきたのである。隔離明けには、いつもランニングコースを走りたい。台湾生活の再開に合わせて、悪くない目標設定だと思う。

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